授乳期におっぱいにしこりと痛みが!それって急性乳腺炎かも!
乳腺がなんらかの原因(母乳の詰まりや細菌であることが多い)で炎症を起こしている状態を乳腺炎と言い、「急性乳腺炎」と「慢性乳腺炎」の二種類に分けられます。
「急性乳腺炎」はほとんどが授乳期の方におこります。
一方、「慢性乳腺炎」は陥没乳頭の方におこることが多く、授乳をしていなくてもおこる病気です。詳細は授乳していなくてもなるかも!乳腺炎の一つ、慢性乳腺炎って知ってる?を見て下さい。
今回はこの、授乳中なら誰しもなる危険がある「急性乳腺炎」についてご説明します。
急性乳腺炎とは?その原因と症状
急性乳腺炎とは乳腺炎の一種で、ほとんどが授乳期にみられます。
急性乳腺炎は、以下の2種類に分けられます。
急性うっ滞性乳腺炎の原因と症状
若く、初産の女性の産後2〜3日程度のときに多くみられ、乳管が狭い、赤ちゃんのおっぱいを吸う力が弱いなどの理由で、母乳が乳管から上手く排出されず乳腺に溜まり乳腺組織を圧迫してしまうことが原因でなる病気です。
急性うっ滞性乳腺炎では、おっぱいが腫れ、軽く赤みがさす・おっぱいにしこりが出来る・おっぱいの痛み・微熱などの症状があります。
急性化膿性乳腺炎の原因と症状
分娩後2〜6週のころに、赤ちゃんがおっぱいを吸う際に乳頭や乳頭周辺の皮膚が傷つき、傷口から化膿菌が入ることが原因でなる病気です。
急性化膿性乳腺炎の症状は、寒けや震え、38℃以上の高熱が出る、おっぱいがカチカチに赤く腫れ激しく痛むなどがあります。
また、膿瘍(膿の塊)をつくり、時には自然に破れて膿が外に出ることも。
急性乳腺炎の治療法にはコレッ!
授乳中のママにとっては他人事ではない急性乳腺炎。
その種類別の治療法を調べてみました。
急性うっ滞性乳腺炎の治療法
母乳の詰まりなどが原因でなる急性うっ滞性乳腺炎。
少しおっぱいが痛む程度ならば、授乳回数を増やしたり、身体を温めて血行を良くすることも効果的です。
もちろん早めに病院に行くのが一番良いのですが、育児中だとそうはいきませんよね。
その症状にもよりますが、多くの急性うっ滞性乳腺炎の場合、母乳マッサージをするとすんなり治ることが多いです。
授乳回数を増やしても良くならないときは、ひどくなる前に早めに母乳マッサージをしましょう。
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急性化膿性乳腺炎の治療法
乳頭などから細菌が入ることがで化膿する急性化膿性乳腺炎。
これになってしまうと、高熱は出るは痛みは激しすぎるはで散々な状態に…。
急性うっ滞性乳腺炎は微熱なのに対して、急性化膿性乳腺炎は高熱が出ます。
高熱が出たらすぐに病院へ向かいましょう。
治療法としては有効な抗生剤や消炎剤を服用し、さらに、炎症をひろげないために授乳を中止しなければなりません。
また、炎症がひどい場合は切開し、膿を排出するという手術が必要になることも。
手術にならないためにも、激しい痛みや高熱が出たときは早めに病院へ行って治療を受けましょう。
家で出来る治療法としては、痛みが激しい場合はじゃがいも湿布などで冷やし、決して身体を温めないこと。少しでも多く休息を取ることなどが挙げられます。
しかし、これはその場しのぎでしかないので、必ず病院へ行きましょう。
どんな手術をするのか、費用はいくら位なのかを書きました♪
急性乳腺炎にならないための対策・予防法は?
育児で忙しいママにとって、急性乳腺炎にならないに越したことはないですよね。
急性乳腺炎の対策を種類別にまとめてみました。
急性うっ滞性乳腺炎の対策・予防法
母乳が詰まらないように身体を締め付ける下着をつけない・脂っこい食事を避けてください。
食事は和食中心にヘルシーな食生活が予防になります。
また、お風呂は湯船に浸かり血流をよくして疲れやストレスを溜めないことでちゃんと対策になりますよ。
急性化膿性乳腺炎の対策・予防法
急性化膿性乳腺炎は乳頭に傷を作らないことが何よりの対策になります。
乳頭を傷つける主な原因としては、授乳の際の浅飲み。
乳首を浅く加えてしまうとその分乳首も傷つきやすくなるのです。
授乳の後に乳首の先が尖ってたり平たく潰れている場合は浅飲みの可能性があります。
浅飲みを防ぐために、抱き方を変えて授乳するのもおすすめです。
授乳姿勢についてまとめた記事があるので、是非参考にして下さい。
それでも赤ちゃんの吸う力はとても強いので、どうしても傷が出来てしまいます。
その場合にはとにかく清潔に保つのが大切です。
母乳パッドを定期的に交換するなど、出来るだけ清潔に保ってください。
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